時とともに育つ家
住む人と家が共に時を刻みながら、経年変化を楽しみながら暮らす今回の家。外観は屋根から薪ストーブの煙突が見え、外壁には木の板を下見張りにして、塗装で仕上げた趣ある雰囲気に。
玄関を入るとスッキリと優しいホールと廊下が広がります。その先にはアンティークを流用した建具からリビングへ。
リビングに入ると印象的な壁には古材をレンガのように貼り、空間のアイストップに。 床材は使い込む程味が出てくるナラ、所々で柱・梁を見せて、木の雰囲気を楽しめる空間が広がります。
キッチンのすぐ横には薪ストーブをアンティークのロッキングチェアが囲み、なんともいえない豊かな空間が広がります。
2階へと続く階段の途中には心地良い踊り場スペースを設けました。スキップフロアを設けることで家全体が一体となった印象に。
木、金属、緑、素材そのものを生かした心地良い空間に仕上がっています。 完成したものに住むのではなく、暮らしながら、共に家も進化・変化していく住まいになりました。
━━ 好きな国は?
チェコですね。チェコアニメがもともと好きで。フランスとかイギリスみたいにキラキラしすぎていない雰囲気が好きなんです。
━━ 好きな映画は?
ティムバートンの「ビックフィッシュ」彼がつくる映画の雰囲気が好きです。好きな国とも同じですが、少し影のある感じが好きなんです。
━━ 北条工務店を知ったきっかけは?
色々な工務店やハウスメーカーを探して廻っていたんですが、結構疲れてきていて、ある時何気なくWEBで“奈良”“工務店”で検索したらヒットしたのが北条工務店だったんです。ホームページがかっこ良くて、場所を見たら家の近所だったのと、もっと見てみたら工務店なのにマルシェもしたりしていたので、それにも惹かれて。。。
━━ 北条工務店のどんな所を気に入って決めて頂いたのでしょうか?
色々会社を廻って悩んでいたんだけど、最後2社くらいまで絞り込みました。決め手になったのは、見学会に参加した時や、打合せの時にスタッフの人当たりが良かったし、話をしても楽しかったので決めました。しかも同年代ですしね。
━━ 薪ストーブをいれたのはなぜでしょう?
僕が小さい時に、ストーブでおばあちゃんが豆をことこと火にかけていたり、常にヤカンがぐつぐつしていたりする雰囲気が好きだったので。コンロにかけてしまうと、急に料理になってしまうんですよね。コンロではなくストーブだと、暮らしの中で自然に料理が出来ている感じがするのが好きなんです。
━━ 計画を進める前に夫婦間で話し合ったこと家のイメージなどありましたか?
んー。建築家が考えるような、よくある真四角のスクエアな形とかではなく、切り妻の三角屋根にしたいね、とよく話していたりはしました。
━━ どこが一番悩みましたか?
やっぱりプラン(間取り)ですかね。すごい悩みました。確認申請を出す直前まで悩んで考え抜きました。
━━ 考える時に参考にした雑誌はありましたか?
住まいの設計という本を良く見ていました。あと内装は「Casa brutus」とか、「ELLE DECO」とかですかね。外観は近所のお宅を片っ端から見て回り、イメージを膨らませていきました。まわって見てみると、いいなと思う家は大抵建築家か手がけているようなお宅が多かったです。
━━ 今後新築される方にアドバイスはありますか?
少しくらい派手かなと思っても、思い切り良くいった方がよいと思います。それと“無駄”ですね。なんでも効率よくと考えてしまうのはあまり良くないです。なくしてしまう無駄をあえて造る遊び心からこそ、新しい発見ができるんじゃないかな。