何気ない日常が愛おしくなる家
モダンな佇まいが印象的な黒の外観。無機質な印象になりすぎないように、玄関ポーチや軒天にはレッドシダーを張って、あたたかみと重厚感を添えました。
玄関を入ると左手にはシューズクローゼットと、靴を脱げばすぐにコートが掛けられる収納場所を確保。共働きの夫婦ということもあり、洗面室・ランドリールーム・キッチンの家事動線は一直線に計画しました。ランドリールームを洗面とキッチンの動線の中間に配し、勝手口もここにすることで、外へのゴミ捨てが可能に。流動的に家事をこなせます。
ダイニングテーブルは、キッチンの並びに配置して機能性を重視。LDKと和室を一体感のあるようにつくることにより、空間全体が広々とした印象に。間延びしすぎないように、LDKの天井には外部にも使用したレッドシダーを張り、壁にはタイルを。南面に大きな窓を配したことにより、光が広がり気持ちのいい空間に仕上がっています。和室との関係も心地よく、家族みんなが繋がる、一体感のあるLDKに仕上がっています。
階段と廊下の脇にはたくさん本が収納できるように本棚を用意。たくさんの本が空間を彩ってくれます。3帖分のウォークインクローゼットに加え、 少しの空間も余すことなく、 収納計画も綿密に。家事動線、素材感、収納、色の配分、少しずつ積み上げたからこそ仕上がる、居心地のいい住まいが出来ました。
━━はじめて北条工務店に会った時の気持ちをを教えてください
まず、資料請求で送られてきた「A week」に驚きました。こぞってカッコいい施工写真や性能の良さばかりを掲載している他の工務店の資料とは明らかに一線を画しており、建てた「モノ」よりも、働く「ひと」を中心に描いている「A week」に、『もしかして建物に自信がないんじゃ…』という不安さえ覚える程でした。しかし、初めて相談会にお邪魔した際、担当の方の丁寧で優しく柔らかい対応や、控えめな態度、そして何より、愼示さんの懐の深さ、引き出しの豊富さ、「北条ならこんな家が建てられますよ!」という姿勢ではなく、「施主さんならこんな事できるのでは?こんなのがお好きなのでは?」とあくまでもこちらの意向を聞き出すスタンス。ガンガン売り込んでくる工務店や、変に上から目線で「自分らの工務店最高でしょ?」感を醸し出しくる他の工務店とは異なり、非常に安心感がありました。
━━ 打合せの進め方はどうでしたか?
非常に丁寧で、優しく、柔軟で、頼もしく、安心感がありました
今までの北条の施工事例にとらわれず、工務店としてもやった事がないような事でも一緒になって前向きに取り組んでくださったり、どれだけわがままを言っていても嫌な顔一つせずトライしてくださったり、我々が納得して答えを出すまでじっと待ってくださったり、時には本当にかっこよくなるのか、詰め込みすぎていないか不安になる我々に対して「安心してください、全然大丈夫ですよ!」と引っ張ってくださったり、本当に家づくりが好きなんだなぁ、と感じる方で、本当に最高でした。
━━ この新築をするのに「どうしてもしたかったこと」はなんですか?
1ミリも気を抜かない。何から何までこだわる。妥協しない。悪い意味ではなく、北条工務店のテイストに流されず、自分のやりたい事を貫く。同種同類品を選ぶ時も細かな違いまで勉強してメリットもデメリットも理解したうえで納得して決める。詰め込みすぎず、シンプルに、狙いすぎない。具体的に「家のこの部分をこうしたい!」というよりも「家づくりのスタンス」にこだわっていたような気がします。
━━ 完成するまでの思い出深いエピソードを1つ教えてください
完成間近に現場で少しトラブルがありまして、それが発覚したのが夜の11時くらいだったんですが、担当の方にお電話すると、「今からすぐに行きます!」と現場監督の方と担当の方のお二人が来てくださいました。少し緊迫感のある空気だったんですが、私も含め三人集まってみると三人とも全く同じ服のコーディネート(チノパン+デニムシャツ)で、思わず三人ともニヤける、という緊張と緩和。あの出来事で結束が深まったと勝手に思っています(笑)
━━ この家で気に入っている場所、つい自慢したくなる場所はどこですか?
全て。どれも最高です。色や塗り方を悩んだ外壁も、レッドシダーを使いまくったバルコニーや玄関ポーチも、ダイニングテーブルと合わせたタモのフローリングも、間接照明・凹凸タイル・レッドシダーを組み合わせたリビングも、夫婦で分厚いカタログを何冊も読んで決めたヤマギワのペンダントライトも、シンプルで落ち着く和室も、造作建具も、燻しタイルをふんだんに使った落ち着いた洗面やトイレも、使い勝手のいいランドリースペースも子供部屋の壁紙も何から何まで全て。
━━ 今、新築を建ててみて思うことはなんですか?
本当に北条で建てて良かった。家づくりってこんなに楽しいんだな、とつくづく思いました。北条は「いつでも現場入ってもらって結構ですよ!」というスタンスだったので、本当に毎晩毎晩現場行って「お~、今日はここまでできてるぅ~!」とワクワクしていました。毎日現場行っていたので、手作業で家を作る棟梁や職人さんの凄さが身に沁みて感じました。技術と、時間と、心を使って頂いたんだな、と本当に感謝しています。家づくりが終わってしまったのが本当に寂しくて…。お金ためてもう一軒建てたい(笑)、もちろん北条で。